【胡蝶蘭(ファレノプシス)の基礎知識】胡蝶蘭の育て方

お花界の女王さまと呼ばれるほど、豪華で高級なイメージのある胡蝶蘭。
「お花屋さんや開店祝いの店頭で見たことはあるけれど、よく知らない…」という方も多いのではないでしょうか。

並んだ姿は圧巻です

今回は、そんな胡蝶蘭(ファレノプシス)の基礎知識をお話します。

この記事はこんな疑問を解消します
・胡蝶蘭はなに科の植物?
・どんな地域に育つ?
・花や株のつくりを詳しく知りたい!

胡蝶蘭は「ラン科」の植物

胡蝶蘭は”蘭”という文字があるように、ラン科に属する植物です。
他のラン科の植物といえば、カトレアやシンビジウムなどが有名ですね。

胡蝶蘭は「ファレノプシス」とも呼ばれます

胡蝶蘭の学名は「Phalaenopsis Aphrodite(ファレノプシス アフロディテ)」。
胡蝶蘭は「コチョウラン」とも「ファレノプシス」とも呼ばれます。
どちらも同じ花を指した言葉です。
日本では「コチョウラン」と呼ばれることが多いですね。

胡蝶蘭は、熱帯・亜熱帯地方に分布する植物

胡蝶蘭は、台湾から中国、東南アジア、オーストラリア北部の熱帯・亜熱帯地方に分布する植物です。
場所によっては、野生の胡蝶蘭が咲いていることもあります。

野生の胡蝶蘭は、木の枝や幹に根をはりつけて自生しています。
これを「着生ラン」と呼びます。

日本では鉢植え状態の綺麗に整えられた胡蝶蘭ばかりを目にしますから、ここまで野性味あふれる胡蝶蘭は見たことがない方も多いのではないでしょうか。

胡蝶蘭のつくり

胡蝶蘭は大きく分けて、葉、根、花に構造が分かれています。
例として、熟成胡蝶蘭 キングアマビの写真を添えてお話していきます。

多肉質で厚く、鮮やかな緑色の葉っぱです。
根本から左右に数枚の葉っぱを出します。
夜に気孔を開き、呼吸をして二酸化炭素を吸って蓄えます。
昼になると、吸って蓄えた二酸化炭素を使って、光合成をおこないます。

養分や水分を蓄えられるようにするために、太い根をしています。
表面から雨水や夜つゆを吸収できるようになっています。
根が強い・多いことが、健康な胡蝶蘭の特徴です。

花は、がく片(セパル)3枚、花弁(ぺタル)3枚からなります。
花弁のうち1枚は唇弁(リップ)になっています。
また普通の花とは違い、おしべとめしべがひとつになった「ずい柱」とよばれる特殊な器官をもっています。

まとめ

以上、「胡蝶蘭(ファレノプシス)の基礎知識」でした。

すこし学術的な内容も含まれていましたが、こういった知識を得ることで、胡蝶蘭への理解も深まるのではないでしょうか。