【支柱たてのポイント】胡蝶蘭の育て方

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二度咲きを目指してお世話を続けて、あたらしい花茎がでてきたときの嬉しさはひとしおですよね。

▶▶胡蝶蘭まめ知識:花茎と茎の違い
花茎とは、ほとんど葉をつけずに花をつける茎のことです。

・新しい花茎が出たらやることを知りたい
・支柱たてのやり方が気になる

今回はそんな方向けに、その花茎がすこやかに育つための「支柱たて」についてお話します。

支柱たては、花茎を上へ伸ばす処置

胡蝶蘭は熱帯地方の木の幹に着生してそだつお花です。
そのためあたらしく出た花茎は、横や下方向へ伸びます。

縦横無尽に伸びています

花茎をまっすぐ上へ伸ばすためにする処置が「支柱たて」です。

←:何もしていない / 支柱たて済:→

支柱たては、すこやかな生育を支える

花茎が自由に伸びる姿はナチュラルで素敵ですが、そのままにしておくと弊害が出る可能性も。

  1. 床に当たって開花を阻害する
  2. 花の重さでバランスが崩れて鉢が倒れる
  3. 開花時に花びら同士が接触し花が傷む

これらの解消のためにも、また花茎の成長をサポート・花を長持ちさせる意味でも、適切な支柱たては重要です。

支柱たてのやり方

ここでは高さ20-30cmのリアン胡蝶蘭を例に支柱たてをしていきます。
支柱たてができる花茎の長さは目安で10-15cmです。

短すぎるとうまく支柱に沿わせられません。
反対に長すぎると花茎が堅くなり、その状態で無理に動かすとポキっと折れる惨事となることも…。

準備

もともとの胡蝶蘭に使われていたものを再利用するのがいちばん間違いがないです。

わたし達はこのようなものを使用しています

ない場合は以下を参考に準備しましょう。

・留めもの(蘭用のクリップなど)
支柱と胡蝶蘭をゆるい力でまとめられるものがよいです。
クリップがない場合はビニール紐や細いテープなどが使えます。

・支柱(針金など)
胡蝶蘭の鉢の底から先端までの半分の長さのもので大丈夫です。
将来、仕立てまでする場合は鉢の底から先端までよりすこし長いものを用意しましょう。

仕立て=正面に向けて花茎を支柱に沿わせて留めること

やり方

1.支柱を鉢に差し込む

花茎が伸びはじめた方に支柱を差し込みます。
差し込む位置は根本の少し後ろ側です。

▶▶ポイント:力を入れずに差し込める場所がベスト
力を入れねば入れないということは障害物(=根)があるということ。
せっかく成長した根に刺してダメにしてしまったら悲しいですよね。

「胡蝶蘭の正面」の話にもつながりますが、支柱は花茎を垂れさせたい方の背面に差し込み花茎を支えるとバランスよく美しく咲きます。
どんなふうに成長したら綺麗かな?と考えながら差し込みましょう。

2.支柱と花茎を留める

節に重ならない場所に留めます。
10-15cmほどの花茎なら比較的柔軟に動かせますよ。

やさしく留めます

まとめ

以上「支柱たてのポイント」でした。

支柱たては感覚をつかめれば簡単にできます。
二度咲きした胡蝶蘭のすこやかな成長・開花のためにも、トライしてみましょう!