【基本・鑑賞後の管理】胡蝶蘭の育て方
胡蝶蘭はもう一度咲くことができる(=二度咲きする)お花です。
・花が散った後はどうすればいいか知りたい
・「二度咲き」のポイントが気になる
今回はそんな方向けに、胡蝶蘭を楽しく育てる基本編「鑑賞後の管理」についてお話します。
前提:すべての胡蝶蘭が二度咲きできるとは限らない
初心者でも胡蝶蘭を二度咲きさせることは可能です。
しかしすべての胡蝶蘭が二度咲きできるとは限りません。
パワーが残っている胡蝶蘭だけが、二度咲きする可能性を秘めています。
胡蝶蘭ポイント
胡蝶蘭のパワーは有限です。
一度花を咲かすだけで、多くのパワーを要します。
胡蝶蘭の個体差や育成環境によってもパワー残量は変わります。例:適温よりも寒い環境で育てるとより多くのパワーを消費する
残量に伴い二度咲きの成功率は上下することをご留意ください。
では、どのような状態の胡蝶蘭ならパワーが残っているのか。
これから「二度咲きの可能性がある胡蝶蘭の条件」を見ていきましょう。
二度咲きの可能性がある胡蝶蘭の状態
基本的に輪がすべて枯れたときの胡蝶蘭の状態を見て判断します。
葉:「厚み」「色」をチェック
元気な胡蝶蘭は、葉に厚みがあり、色は青々としています。
「A」…GOOD🙆♀️
ほどよい厚みでハリがあって青々としています。
「B」…BAD🙅♀️
しなっとしており色もくすんでいます。
茎:「質感」「色」をチェック
元気な胡蝶蘭は、茎がみずみずしく、色は青々としています。
「A」…GOOD🙆♀️
みずみずしく青々としています。
「B」…BAD🙅♀️
一部が枯れ枝のような質感です。全体的に青々さがありません。
根:「質感」「色」をチェック
元気な胡蝶蘭は、根がみずみずしく、色は青々としています。
「A」…GOOD🙆♀️
みずみずしい青々とした色です。
「B」…BAD🙅♀️
ミズゴケの色と同化しそうな茶色い根がところどころにあります。
結果:「A」は二度咲きの可能性あり
「A」は葉・茎・根ともに、パワーが残っていそうな状態で、二度咲きの可能性がありそうです。
「B」は全体的に元気がなく、二度咲きの可能性は低そうです。
※”可能性は低い”だけなので、元気を取り戻すことを願いながらお世話を続けるのもよいでしょう
二度咲きを目指すためのポイント
二度咲きの可能性がある胡蝶蘭がわかったので、次は二度咲きを目指すために育てるときのポイントについてご紹介します。
1.基本に忠実に、お世話を続けましょう
気温・光・風通し・水など、基本的には開花中の管理と変わらずお世話を続けましょう。
▼基本的なお世話の方法についてはこちらの記事で解説しています
2.株が寄せ植えされていたら、分解しましょう
販売されている胡蝶蘭は、複数の株を寄せ植えした状態のものが多いです。
寄せ植えした状態で管理するのは難しいですし、株にとっても良くありません。
株が寄せ植えされていたら、ひとつひとつ分けて、1株の状態で管理しましょう。
その際、株が入っていたカップに入れた状態にしておきましょう。
※仮にカップがない場合は、株より一回りほど大きい鉢を用意し、入れておきましょう
3. 根の様子をみて、必要であれば植え替えをしましょう
もしあたらしい根がたくさん生えてきて、カップの中がパンパンになり苦しそうな様子になったら、植え替えを行いましょう。
ただし植え替えは株が傷む原因にもなりますから、極力行わないことをおすすめしています。
▼植え替えについてはこちらの記事で解説しています
4. 肥料を適量あげて、冬はあたえません
あたらしい根や葉を出させる・花を咲かせるには、大きなパワーが必要です。
しかしパワーは有限。
一度花を咲かせたお花には、パワーが残っていない場合がほとんどです。
パワーを補うために、肥料をあげてもよいでしょう。
その際は肥料の説明欄に準じて適量・適切なタイミングで与えましょう。
なお、成長が止まってしまう冬は肥料を与えなくても大丈夫です。
寒いと活性が低下し成長がとまるため、肥料がうまく浸透しません。
▶▶胡蝶蘭ポイント
代表的な肥料は「ハイポネックス乳剤」です。
ほかにも、市販のラン用肥料でも構いません。
大きいホームセンターや園芸コーナーのあるお店なら売っているかと思われます。
二度咲きの流れ
以下をご参照ください。
まとめ
以上、「胡蝶蘭の鑑賞後の管理方法」でした。
鑑賞後も適切にお手入れを続けることで、二度咲きする可能性が高まります。
条件が揃えば初心者でも可能ですので、ぜひ試してみてくださいね。